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司法書士試験は独学で突破可能?独学だと合格がかなり厳しい理由を解説!

公開日:2021/09/01  最終更新日:2021/08/20


司法書士は個人や企業から依頼を受け、法律の専門家として書類の作成や法的手続きの代行を行います。司法書士試験の合格率は例年僅かに3~4%に過ぎず、文系の国家資格として最難関資格の一つです。これほど困難な司法書士試験は独学で突破できるものなのでしょうか?この記事では、独学での司法書士試験の突破が難しい理由を解説します。

司法書士試験に独学で挑むのは正直かなり厳しい

司法書士試験は独学での合格がとても難しい試験です。1回で合格する人もいますが、平均した受験回数は4回前後です。司法書士試験合格者を集めた新人研修では「予備校を利用した」という人が多く、「独学で突破した」という人はほとんどいない、といいます。数年間予備校を利用しその後は独学、という人もいるようですが、独学のみで合格に至ったケースは極めて珍しいといえるでしょう。司法書士試験に独学で挑むのは正直かなり厳しいです。以下に理由を挙げます。

法律関連の科目は独学ではイメージが掴みづらい

司法書士試験の受験科目は日常生活でほぼ接することのない法律、不動産登記法、商業登記法、供託法、民事訴訟法などから出題されます。これらの法律関連は普段身近に接する問題ではないことから、独学ではイメージが掴みづらく、合格へのハードルを高く上げる要因となっています。法律関連の科目を独学で勉強するには、知識習得までに長い時間がかかってしまいます。

問題量に対応できない

司法書士試験の筆記試験は午前と午後にわかれ、午前中120分、午後180分の記述式試験となります。膨大な出題範囲に対応するには、過去問の問題集を活用することになりますが、個人で入手できる問題量には限界があり、100%対応できません。入手できる問題量の限界が独学の限界となってしまいます。

質問ができず、モチベーションが維持できない

司法書士試験合格に必要な勉強時間は一般的に3,000時間以上といわれています。1日に5時間の勉強時間を確保しながら、一年以上の長期に渡り受験体制を取らなければなりません。独学の場合、疑問が発生しても誰にも質問できずに時間が経過してしまいます。解答を得られないままでいると、勉強に対するモチベーションが下がり、学習が続かない結果となってしまいます。独学で司法書士試験を突破するには、通常よりかなり強い意志力が必要です。

テキストを選びづらい

独学で試験対策をする人は、必要な知識をすべて市販の参考書、問題集から得ることになります。司法書士試験は科目数が多く、多くの出版社から複数の書籍が発行されているため、自分に合った解りやすい参考書選びはとても難しく時間を要します。

最新の法改正に対応しづらい

法改正は毎年行われ、その都度試験内容にも変更があります。市販のテキストは最新の法改正に対応していない物もあるので、独学で勉強する人は注意して購入しなければなりません。個人で最新の法改正を把握するには、情報配信サービスなどを利用することとなります。官報を購読する方法もありますが、あまり受験生向きではありません。

独学にはメリットもある

司法書士試験に独学で合格できるのはほんの一握りといわれています。金銭面や時間に制約がある人が独学を選択しています。以下に独学のメリットを挙げました。

■費用が安い

司法書士試験に独学で挑む場合、一番のメリットは費用が安いことです。教材費、模擬試験の費用と受験料を合わせて、1回で合格できれば、2万~5万円程度の出費で収まります。予備校の授業料は全科目で20万円から50万円程度かかるので、独学だと比べるまでもないほどお得になります。

■時間が自由に使える

独学は時間が自由に使えることから、自分の仕事や生活に合わせて勉強を進められます。社会人となって仕事と両立しながら、空いた時間で合格を目指す人もいます。長期間に渡る受験計画を自分のペースに合わせて立てられるのも独学の強みです。

■プレッシャーが少ない

独学は他からの強制力がないため、自分の勉強法で進めていきさえすれば、合格へのプレッシャーが少ないといえます。他の受験者に影響され、ペースを乱されることもありません。

司法書士試験の合格率を高めるためには?

司法書士試験の合格率を高めるためには、3,000時間もの勉強時間をしっかりと確保し、継続して受験環境を整えておかなければなりません。単純に勉強時間を増やすだけでなく、スケジュールを立て、効率よく勉強することが合格のコツです。モチベーションを保ち、勉強への意欲が減じることのないよう、第三者の協力や助言も必要となります。

疑問に回答してくれる講師、ともに勉強する仲間の存在は、合格率を高める要因となるでしょう。結果的に司法書士試験に合格するには、独学よりも予備校を利用した方が得策といえます。予備校を利用すればカリキュラムに沿って、質の高い効率的な勉強ができますし、独学での問題点はすべてクリアできるのです。

法改正、試験内容の変更に関しても予備校では迅速に対応し指導してくれます。従って合格への早道、時短が実現するでしょう。自分の時間を有効に活用して勉強したいなら、予備校の通信講座、オンライン学習といった方法もあります。

 

司法書士試験合格者によると、「予備校を利用すれば1回で合格できたのに、独学だったので3年かかった」という声が聞かれます。独学か、予備校を利用するかは本人次第ですが、より確実に、より早く合格を目指すなら、予備校で勉強する方が賢い選択です。予備校や講座にもそれぞれ特色があり、講師陣の指導力やテキストの充実度は千差万別です。自分に最も合った勉強法を選択し、合格を勝ち取ってください。

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