司法書士試験は難易度が高い?実際の合格率を知っておこう!
司法書士になるためには、資格が必要です。司法書士の資格は、他の国家資格と比べて取得が難しいといわれています。「難易度がどれくらい高いのか知りたい」と思う方もいるでしょう。そこで今回の記事では、司法試験の内容と実際の合格率、試験勉強をする上で注意するべき点について詳しく紹介します。しっかりチェックしましょう。
司法書士試験の内容
司法書士とは国家資格であり専門的な法律知識に基づき人々の財産や権利、トラブルなどの法的解決を専門とする職業です。個人や企業から依頼を受けると法務局、裁判所、検察庁に提出する書類の作成や登記の手続きを行います。
司法書士になるには、司法書士試験を受けて国家試験に合格する必要があります。受験資格は年齢、性別、学歴、国籍は関係なく受験できます。
司法書士試験は1年に1回しか試験はありません。受験申請は、4月中旬頃から直接法務局や地方法務局の窓口で入手できます。窓口に出向くことが難しい場合には、郵送をお願いすることもできます。
出願期間は例年5月中旬から下旬、筆記試験は例年7月の第1日曜日または第2日曜日に実施されます。午前の部、午後の部にわたって試験は行われます。全部で11科目から問題が出題されます。
民法
司法試験の中で最も多い20問が出題されます。試験内容は総則3問、物権4問、担保物権5問、債権4問、親族、相続が4問です。
商法
商法は難易度が高く苦手な方も多い科目です。商業登記の基本となる科目なので、総則からしっかり頭に叩き込んでおきましょう。
不動産登記法
試験問題は不動産登記や登記申請書の作成に関する知識が出題されます。さらに不動産登記規則、登録免許税法に関する条文知識や各条文の解釈ができているかどうかが問われるでしょう。また「先例」についても出題されるのでしっかり押さえておきましょう。
商業登記法
商業登記、登記申請書の作成に関わる知識が出題されます。具体的には商業登記法、商業登記規則、先例について問われるでしょう。
マイナー科目
マイナー科目は憲法、刑法、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、供託法、司法書士法の7科目です。配点はあまり高くはありませんが、マイナー科目をおろそかにしてしまうと合格はできません。出題のほとんどは条文の知識になるので、しっかりと理解し勉強をしておくことが大切です。ただし、民事訴訟法は制度概念に関する判例から供託法においては、条文と先例、刑法、憲法は条文の判例から出題されているためポイントを押さえておきましょう。
8月には試験問題の解答および基準点の発表があるので、自分の得点を確認しておくとよいでしょう。そして、9月下旬~10月上旬にかけて筆記試験の合格発表があります。この筆記試験に合格した方のみ10月中旬の口述試験を受験できるようです。
最終合格発表は例年10月下旬頃~11月上旬頃に行われます。合格者は受験番号、指名は法務局に掲示されます。また、法務省のホームページでも受験番号で合否を確認できます。
司法書士試験の合格率はどれくらい?
司法書士試験の合格率は例年3~4%といわれているようです。国家試験の中でも非常に難しく最難関資格ともいわれています。
近年の司法試験は出願数が減少する傾向にあります。また、司法書士試験の合格者は男女を比べると男性の方が多い傾向にあります。
司法書士試験に合格するために一般的に必要な勉強時間は、約3,000時間以上といわれているようです。しかし、中には効率よく勉強を行い2,000時間程度で合格をしている方も。できるだけ短いスパンで合格を目指すには、最低でも毎日最低4時間の勉強をする必要があるでしょう。
司法書士試験の勉強をする上で注意するべき点
ここからは、司法書士試験の勉強を行う時に注意しなければならない点をいくつか紹介します。
学習スケジュールを立てる
司法書士試験を受験するには試験勉強する範囲が膨大なため、ただひたすら勉強しているだけでは合格への道は遠いでしょう。合格を強く願うのであれば、しっかりとした学習スケジュールを立てることが必要です。学習スケジュールを立てることで効率よく勉強を行うことができ、最短で合格できる可能性も高めることができるでしょう。
丸暗記ではなくしっかり理解する
司法書士の勉強は、知っておかなければならない知識量が果てしなく、とても莫大な量です。その量をすべて丸暗記するのは、現実的に考えてとても難しいです。丸暗記ではなく、どんな問題が出題されるのか、試験内容をしっかり理解して試験対策に取り込む姿勢がとても大切です。
予備校や通信講座を利用する
効率よく勉強を行いたいのであれば、予備校や通信講座を利用するのがおすすめです。コストはかかりますが、最短で試験合格を目指している方や独学では勉強方法に自信がない方は、予備校や通信講座を利用する価値はあるでしょう。自分に合った学習方法を探して勉強することが大切です。
今回は司法書士の試験内容と合格率、試験勉強をする上で注意するべき点を紹介しました。司法書士試験を合格するには、学習スケジュールを立て効率よく勉強を行うことで、短時間で合格を目指すことができます。試験内容をしっかりと理解し、必要な勉強時間を試験のために費やしましょう。司法書士を目指している方や興味のある方は参考にしてみてください。