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独学で司法書士試験合格を目指すメリット・デメリットとは?

公開日:2022/12/15  最終更新日:2023/08/21


司法書士は、司法書士法に基づき、登記手続き、裁判所提出書類作成、法務局への書類作成などの業務を行います。ただし、司法書士になるためには、司法書士試験に合格しなければいけません。合格率は3~5%程度、年齢や性別、学歴に関係なく受験できる国家試験です。今回は、独学で司法書士を目指す際のメリットとデメリットをご紹介します。

独学で司法書士試験合格を目指すメリット

司法書士を目指す方の中には、独学でこつこつ勉強を進める方もいます。そこで、独学のメリットを詳しく解説しましょう。

安く勉強できる

安く勉強できる点は、独学で学ぶ最大のメリットです。市販テキストを含め、さまざまな勉強グッズを揃えても、1~2万円程度で済みます。万が一、司法書士試験を諦める際もあまり気になる金額ではありません。一方、予備校の場合は、学校とオンラインの併用で数十万円といったところまで存在するため、それなりの覚悟が必要です。

いつでも勉強できる

独学は、決まった時間に授業がないため、いつでも勉強できます。たとえば、働いている方の場合は、集中的に勉強できる環境作りは難しいはずです。しかし、独学で在れば時間と体力に余裕がある日を見つけながら勉強できるでしょう。また、試験日までの期間に余裕がある場合も独学は最適です。2年後に試験を受けたいということであれば、焦って勉強する必要もありません。

勉強方法が選べる

独学の場合は、勉強方法を選べます。いくつかのテキストの中から自由に選び、どのような進め方をするのかも自分で決められます。一方、予備校は簡単にほかの予備校に変えることはできません。すでに授業料を支払っているはずですし、新しい予備校を探すのも非常に手間のかかる作業です。

プレッシャーが少ない

独学は他からの強制力がないため、自分の勉強法で進めていきさえすれば、合格へのプレッシャーが少ないといえます。他の受験者に影響され、ペースを乱されることもありません。

独学で司法書士試験合格を目指すデメリット

独学で司法書士試験合格を目指すときは、さまざまなメリットがあります。しかし、デメリットがあることを忘れてはいけません。自分で勉強するからこその問題点は、しっかり抑えておきましょう。

予定通り進まない

独学で司法書士試験合格を目指すと、どうしても予定通り進みません。働いている方の場合は、残業や休日出勤、休みの日は急な予定が入るなど「今週末は勉強だ」と思っても難しいときはあります。不思議なことに予備校の場合は、予備校に授業を受けることを前提にしているため、予定通り進みます。

新着情報がわからない

独学で勉強する場合は、ほとんどの方がテキストメインのはずです。そのため、急な法改正などの新着情報に気づかないこともあります。テキストを購入するタイミングにもよりますが、つねに最新のテキストを購入し、インターネットなどを使って新しい情報がないかも確認しておきましょう。

理解するまで時間がかかる

独学の最大のデメリットは、理解するまでに時間がかかる点です。オンラインや通うタイプの予備校なら、その場でわからないことを聞けますが、独学は聞けません。分からないことがあれば、さまざまな手段を用いて自力で解決するのが独学です。

司法書士試験に独学で挑むのは正直かなり厳しい

司法書士試験は独学での合格がとても難しい試験です。1回で合格する人もいますが、平均した受験回数は4回前後です。司法書士試験合格者を集めた新人研修では「予備校を利用した」という人が多く、「独学で突破した」という人はほとんどいない、といいます。数年間予備校を利用しその後は独学、という人もいるようですが、独学のみで合格に至ったケースは極めて珍しいといえるでしょう。司法書士試験に独学で挑むのは正直かなり厳しいです。以下に理由を挙げます。

法律関連の科目は独学ではイメージが掴みづらい

司法書士試験の受験科目は日常生活でほぼ接することのない法律、不動産登記法、商業登記法、供託法、民事訴訟法などから出題されます。これらの法律関連は普段身近に接する問題ではないことから、独学ではイメージが掴みづらく、合格へのハードルを高く上げる要因となっています。法律関連の科目を独学で勉強するには、知識習得までに長い時間がかかってしまいます。

問題量に対応できない

司法書士試験の筆記試験は午前と午後にわかれ、午前中120分、午後180分の記述式試験となります。膨大な出題範囲に対応するには、過去問の問題集を活用することになりますが、個人で入手できる問題量には限界があり、100%対応できません。入手できる問題量の限界が独学の限界となってしまいます。

質問ができず、モチベーションが維持できない

司法書士試験合格に必要な勉強時間は一般的に3,000時間以上といわれています。1日に5時間の勉強時間を確保しながら、一年以上の長期に渡り受験体制を取らなければなりません。独学の場合、疑問が発生しても誰にも質問できずに時間が経過してしまいます。解答を得られないままでいると、勉強に対するモチベーションが下がり、学習が続かない結果となってしまいます。独学で司法書士試験を突破するには、通常よりかなり強い意志力が必要です。

テキストを選びづらい

独学で試験対策をする人は、必要な知識をすべて市販の参考書、問題集から得ることになります。司法書士試験は科目数が多く、多くの出版社から複数の書籍が発行されているため、自分に合った解りやすい参考書選びはとても難しく時間を要します。

最新の法改正に対応しづらい

法改正は毎年行われ、その都度試験内容にも変更があります。市販のテキストは最新の法改正に対応していない物もあるので、独学で勉強する人は注意して購入しなければなりません。個人で最新の法改正を把握するには、情報配信サービスなどを利用することとなります。官報を購読する方法もありますが、あまり受験生向きではありません。

独学で司法書士試験対策を行う際に注意するべきポイント

独学で司法書士試験対策を行う際は、いくつかのポイントをしっかり抑えておきましょう。独学は、予備校と違ってすべてが自由です。自由だからこそ、テキスト選びや勉強時間の確保などの自己管理が大切になってきます。

テキスト選びと勉強時間の確保

独学の場合、テキスト選びと勉強時間の確保はとても重要なポイントです。テキストはなるべく最新のものを見つけ、自分に合ったものを選びましょう。最適なテキストが見つかったら、次は勉強時間の確保です。この時間は勉強と決めて、毎日のスケジュールに組み込んでおきましょう。

勉強時間は、長ければいいというものではありません。短い時間でも毎日続けていれば、いずれ司法書士に必要な知識は身に付きます。また、勉強が進みだしたら、どこかの段階で問題集などを行いましょう。とくに、司法書士試験の過去の問題集は非常に参考になります。

模擬試験の受験

今、自分がどの程度の実力なのかを確かめるために、模擬試験を受けましょう。模擬試験でも不合格だと不安になるという方もいるようですが、不合格になっても問題ありません。むしろ、自分の苦手分野などが見つかるため、今後の参考資料になります。

司法書士試験の合格率を高めるためには?

司法書士試験の合格率を高めるためには、3,000時間もの勉強時間をしっかりと確保し、継続して受験環境を整えておかなければなりません。単純に勉強時間を増やすだけでなく、スケジュールを立て、効率よく勉強することが合格のコツです。モチベーションを保ち、勉強への意欲が減じることのないよう、第三者の協力や助言も必要となります。

疑問に回答してくれる講師、ともに勉強する仲間の存在は、合格率を高める要因となるでしょう。結果的に司法書士試験に合格するには、独学よりも予備校を利用した方が得策といえます。予備校を利用すればカリキュラムに沿って、質の高い効率的な勉強ができますし、独学での問題点はすべてクリアできるのです。

法改正、試験内容の変更に関しても予備校では迅速に対応し指導してくれます。従って合格への早道、時短が実現するでしょう。自分の時間を有効に活用して勉強したいなら、予備校の通信講座、オンライン学習といった方法もあります。

難易度の高い司法書士試験の対策は予備校で行うのがおすすめ

司法書士試験は、難易度の高い試験のひとつです。そのため、実際に合格する方のほとんどは、予備校に通っているといわれています。独学はスケジュール管理が難しいですし、すべてを自分一人で解決しなければいけません。解決までに時間がかかれば、勉強に対するモチベーション維持も難しくなってくるでしょう。しかし、予備校ならスケジュールは決まっているうえ、司法書士を専門とした講師が在籍しています。

また、すべての予備校が数十万円といった高額な講座とは限りません。なかには10万円以下の講座も存在するので探してみる価値はあります。いずれ合格すればいいなという程度なら独学でも問題ないと思いますが、期限を決めて合格を目指したい方は予備校がおすすめです。

まとめ

司法書士試験の合格は、独学でも充分目指せます。しかし、勉強を続けていくためには、デメリット部分の克服が必須です。

司法書士試験合格者によると、「予備校を利用すれば1回で合格できたのに、独学だったので3年かかった」という声が聞かれます。予備校は独学のデメリットをすべてカバーできます。

費用面では、独学に比べて圧倒的に高くなりますが、その分計画通りに勉強が進むというメリットもでてきます。前述の通り、司法書士試験は難易度が高い試験ですから、予備校という選択肢も一度検討しましょう。

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