司法書士と税理士は何が違う?それぞれの仕事の特徴を知ろう!
司法書士や税理士といった仕事に興味をおもちの方の中には「気にはなっているけれど具体的な違いについてはイマイチつかめていない…」という方もたくさんいるかもしれません。今回はそんな方のために、司法書士と税理士の違いについて解説をします。それぞれの仕事にどのような特徴があるかもみていくので、ぜひ参考にしてみてください。
司法書士の仕事の特徴
まずは、司法書士の仕事の特徴から確認をします。司法書士の業務内容として、主なものになるのは登記です。不動産登記や商業登記などの手続きに対応します。司法書士が担当する業務としてはほかにも、成年後見業務があります。法律の専門家として、判断能力が乏しいと思われる人に代わり、契約を結んだり財産の管理をしたりするのです。さらに、相続関係の業務もこなすことがあります。遺言書の作成、民事信託の契約書の作成などの際にも、頼れるのが司法書士です。
そのようなことに関する相談を受けることもあります。司法書士として働く際に必要になるのが、司法書士の資格です。この資格は、試験を受けて合格するほか、裁判所事務官や警察事務官として10年以上働くことで取得できます。
税理士の仕事の特徴
次に、税理士の仕事の特徴を確認していきましょう。税理士の主な業務内容は、税務署に対して行うさまざまな手続きのサポートをすることです。税理士は、確定申告や年末調整、法人税の計算などをクライアントから請け負って仕事としています。税務書類の作成や、税務の代理業務を手がけるわけですね。
もちろん、生前贈与の方法や相続財産、相続税など、税務に関する相談を受けることもあります。税理士として仕事をする際にも、資格は必要です。税理士の資格は、税理士試験に合格することで取得できます。また、税務署の職員として23年以上働くことでも取得することは可能です。そのほか、公認会計士の資格を取得していれば、税理士として働くこともできるようになります。
司法書士と税理士の違い
司法書士と税理士について、それぞれの仕事の特徴がつかめたところで、ここからはその違いについてみていくことにいたしましょう。司法書士と税理士には、共通しているところも存在します。司法書士と税理士の資格はどちらも国家資格です。だれでも簡単に取得できるというものではありません。クライアントから依頼をもらって、書類を作成したり提出したり相談を受けたりする、というところも似通っています。
しかし、司法書士は登記に関係した仕事をし、税理士は税務に関係した仕事をするというところが大きな違いです。提出先も異なります。司法書士は主に、法務局に対して提出する書類の作成を請け負います。
一方、税理士は主に、税務署に対して提出する書類の作成を請け負います。この点については、しっかりと認識しておくようにしましょう。資格を取得するための試験については、受ける人の性質にもよるので、一概にどちらの方が難しいということはいえません。ただし、出題形式の観点でみると、司法書士試験はマークシート方式である一方、税理士試験は全問記述式となっているので、税理士試験の方がより深い理解を求められるということがいえるのではないでしょうか。
また、税理士試験は科目合格制度を採用しており、5科目に合格する必要があります。税理士試験の場合は1年に1科目ずつの合格を目指すことが多いので、そのような点でも違いがあるといえるでしょう。因みに給与の面で比較をすると、税理士の方が多い傾向にもあります。
司法書士と税理士のダブルライセンスを目指すのもおすすめ
司法書士と税理士は、ダブルライセンスを目指すのもおすすめです。司法書士と税理士は協働が必要になるケースも意外と多くあるので、どちらの資格も取得していればワンストップでの対応ができるようになります。うまくアピールをできれば、依頼を集中させることにも期待ができるようになるでしょう。転職などを考える際にも、有利に働くことが容易に想像できますよね。
ただし、司法書士と税理士のダブルライセンスを目指すのは大変なことでもあります。試験の受験科目が、お互いにほとんど重なっていないためです。どちらかの受験が一方に活かせる、ということはないので、また新たに多くの知識を吸収していかなければなりません。イチから勉強を始める気概も必要になるでしょう。その分時間もかかるので、学習は効率的に行いたいと感じられる方も多いのではないでしょうか。そのような方は予備校なども適宜利用しつつ、ぜひ、メリットも存在するダブルライセンスを目指してみてくださいね。
まとめ
司法書士と税理士の違いについて、理解を深めることができたのではないでしょうか。興味をもっている方はぜひ、積極的に勉強することも考えてみてください。司法書士と税理士は、ダブルライセンスを目指すのもおすすめです。現在では独学だけでなく、勉強の方法もさまざまに用意されているため、そのようなサービスを検討してみるのもいいでしょう。予備校やオンライン講座などを利用すれば効率的な学習も叶えられるはずですよ!