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司法書士は公認会計士と何が違う?それぞれの特徴を理解しよう!

公開日:2022/04/15  最終更新日:2022/09/16


安定した仕事に就きたいと考えている人は、司法書士や公認会計士の資格取得を検討したことがあるのではないでしょうか。いずれの資格も国家資格であり、安定した仕事や給与が得られるため、目指したいと考える人は多いはずです。今回は、司法書士と公認会計士の業務内容と資格試験の違いについて詳しくご紹介します。

司法書士と公認会計士の業務内容の違い

司法書士と公認会計士はいずれも国家資格が必要です。業務内容の違いは何でしょうか。詳しくご紹介します。

■司法書士

司法書士の主な業務は登記です。登記とは権利や義務を明確にし、法務局で登録することをいいます。不動産登記は土地や建物に対して所有者を明確にし、どこの金融機関からどれだけお金を借り入れているかといった情報を記録するものです。

商用登記は、社名や役員情報、資本金などの会社の重要な情報を法務局で登録手続きをすることです。登記の手続きをするためには、法律の知識や書類作成のための専門知識が必要です。申請者に代わって登記簿を作成したりアドバイスを行ったりします。司法書士事務所に就職する場合がほとんどでしょう。

■公認会計士

公認会計士は監査法人に所属して監査業務を行います。監査業務とは、企業が作成した決算書を監督、検査することです。決算書はその経営状態がわかるもので、企業に携わる人にとって重要な書類です。適正な内容であるかを監査する必要があり、その役割を独占して公認会計士が担っています。クライアントは大企業がほとんどでしょう。

また、監査業務以外にも税理士登録を行うことで税務に関する業務も行えます。会計事務所や税理士事務所に就職するか独立開業をして業務を行います。コンサルティング業務も依頼されることもあるでしょう。一般企業でも専門家として会計の部署で働くこともできます。

司法書士と公認会計士の資格取得難易度の違い

司法書士と公認会計士は受験資格に規定がなく誰でも受けられるのが共通している点です。資格試験の難易度について、人それぞれ得意なことと不得意なことがあるため、明確に比較することはできません。それぞれの試験内容について見ていきましょう。

■司法書士試験について

司法書士試験は全11科目から出題されます。出題形式は選択肢の中から正しいものや誤ったものを選ぶ択一式と論述式の2種類があります。試験は午前と午後に分かれており、全科目を1日で受験することとなるため、かなりの集中力が必要です。試験は年1回実施され、その年に合格しなければ翌年に初めて受験する人と同じように一から受験するこになります。学習時間は3,000時間ほど必要でしょう。

■公認会計士の試験

公認会計士試験は、短答式試験は全4科目、論述式試験は全6科目あります。この2種類の試験は別日程で行われます。短答式試験は年2回、論述式試験は年1回実施されます。どの日程も1日がかりで受験をすることとなり、論述式試験においては3日間と長丁場になるため、集中力はもちろん頭の切り替えをする力も必要です。学習時間は司法書士試験と同じく3,000時間ほど必要でしょう。

司法書士と公認会計士それぞれの年収相場

司法書士の年収の平均はおおよそ580万円といわれており、難関試験を突破したにも関わらず少し低く感じてしまうかもしれません。大手企業に就職するのではなく、独立開業のノウハウも知るために個人経営の事務所にあえて就職をする人が多いためです。月給2030万円ほどが目安となります。その後経験を積んで、独立開業をした場合には600700万円が平均年収とされています。

一方で公認会計士の年収の平均はおおよそ900万円越えと高水準です。ただし、公認会計士としての業務内容は幅広く、どのような仕事に就くかは大きく給与を左右するでしょう。監査法人に所属している場合にも会社の規模によっては600万円ほどの収入となります。監査業務に従事しない場合にも、大手の外資系コンサルティング会社に勤めると平均年収が1,000万円を超えるケースもあります。就職する会社の規模と自身の経験や専門性の高さによって、年収が大きく変わるでしょう。

司法書士と公認会計士の主な就職先

司法書士の主な就職先は、司法書士事務所や信託銀行、不動産会社です。不動産登記や商業登記、裁判事務業務、供託業務を行うことになります。登記や供託の異議申し立てや簡易裁判所が扱う訴訟の代理も行います。複雑な案件は弁護士に相談することとなりますが、債券整理や比較的少額な紛争については司法書士が取り扱います。このように、司法書士の取り扱う業務は幅広く、その中でも得意分野を持って働いている人が多いでしょう。

一方で、公認会計士の主な就職先は、監査法人や会計事務所、コンサルティング会社、金融機関が挙げられます。一般企業に就職する場合も多くあります。監査法人に就職した場合、企業の決算表の監督や検査を行う仕事をすることとなります。会計事務所やコンサルティング会社、金融機関や一般企業に就職した場合には、会計に関する専門家として企業の経営に携わることになるでしょう。

 

司法書士と公認会計士はどちらも専門的な資格が必要となる士業です。司法書士は暮らしの中で、人々の財産や権利を守り、トラブルを解決する法律家です。公認会計士は大企業の経営状況の監査や、企業経営に携わる会計の専門家です。試験に合格するためには、3,000時間以上の勉強時間が必要で難易度の高さは比較が難しいといえます。それぞれの学習内容や業務を知って、自分に合った資格の取得を目指してください。

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