司法書士予備校を選ぶ上で意識すべきポイントをチェック!
司法書士の資格試験に合格するためには、学習時間をしっかり確保して効率よく知識を身につけることが大切です。予備校を選ぶときは、カリキュラムや実績、費用などささまざまな要素を比較する必要があります。今回は、予備校選びをするときの意識すべきポイントをご紹介します。自分に合った予備校を利用するために、ぜひ参考にしてください。
司法書士試験の内容
司法書士試験の受験資格は特に設けられおらず、学歴や年齢などに特に制限はありません。年1回、試験が実施されるのですが筆記試験と口述試験の2種類を受験します。筆記試験は、択一式と記述式の全11科目から出題されます。午前の部は、憲法、民法、刑法、商法の4科目です。午後の部は民事訴訟法、民事保全法、民事執行法、司法書士法、供託法、不動産登記法、商業登記法の5科目です。
さらに、不動産登記法と商業登記法の2科目について、記述式試験が実施されます。午前の部の択一式試験と午後の部の択一式試験、記述式試験のいずれも基準点を越えれば合格となります。さらに、合計点が合格点を超えていなければなりません。
筆記試験に合格すると、別の日程で口述試験が行われます。筆記試験に合格できる実力があれば、ほぼ100%通過できる試験といわれています。コミュニケーション能力や替え玉受験が行われていないかを確認するために行われているようです。
これらの内容から、司法書士試験は、筆記試験の結果が重要であるということがわかります。筆記試験に合格するために必要な基準点は択一式試験、記述式試験ともに例年7〜8割程度です。
3つ合わせた合格点もおおよそ満点の7割程度なので、どの筆記試験においても8割ほど得点を取れたら合格できるということを考えて学習を進めていくと良いでしょう。
試験合格までに必要な学習時間はおおよそ3,000時間程度です。早くても1〜2年はかかるとされていて、長い場合には10年ほどかけて合格する人もいます。期間は、勉強に専念できるかそうでないかでも異なるため自分の生活に合わせて学習計画を立てられるかがポイントとなるでしょう。
司法書士予備校に通うメリット
司法書士試験は、受験資格に学歴や年齢に制限がなく誰でも受けられます。しかし、専門的な内容で出題範囲もかなり広いため、未経験から独学で資格取得を目指すのは難しいといわれています。
しかし、費用面を考えると予備校を利用するのを迷ってしまうかもしれません。予備校を利用するメリットを知ると、学習方法を決める時の参考にできます。
■情報量が多い
司法書士予備校では、合格するためのノウハウが備わっています。試験の内容や傾向の分析をもとにテキストや講義に反映させて、効率的に学習できる内容になっているでしょう。
また、司法書士試験のエキスパートである講師がいるので、わからないことがあれば、質問をして早い段階で疑問を解消できます。つまずいてしまったときや苦手項目をなかなか克服できないと、そこでかなりの時間と体力を消費してしまうことになります。結果として、計画通りに学習が進められないといったことにもなりかねません。
試験合格のためには、限られた時間の中で試験当日に実力を発揮できるように学んでいく必要があるのです。テキストと講義で知識をつけながら、過去問題や模擬試験で確認をして、疑問点や苦手を克服していきます。これを繰り返すことで、試験合格のための力をつけていけるでしょう。
■モチベーションの維持
司法書士試験に合格するためには、おおよそ3,000時間ほどの勉強時間が必要です。学業や仕事と両立して学ぶ場合や学習に専念できる場合で異なりますが、2年程度はかかるでしょう。学習を進める上で、モチベーションを維持することはとても重要なことです。
予備校では、試験合格までのカリキュラムが整えられています。テキストや講義が効率的に学べる内容なので、学習を進めていくことで合格に近づいているという実感も湧きやすいでしょう。
司法書士予備校を選ぶ上で意識するべきポイント
司法書士予備校を決めるときには、通学か通信のどちらが自分に合ったスタイルなのかを考えてみましょう。無理のない方法が選択できると、最後まで学習を継続できますし、予備校を利用するメリットを最大限に活かせます。
■通学の場合
まずは、気になる予備校を見つけたら資料請求をして実際に予備校に足を運んでみましょう。アクセスのしやすさも確認できますし、雰囲気が自分に合っているどうか確認できます。話を聞いて、担当者の対応やどのようなサポートが受けられるのかもわかります。体験授業などがあれば、受けてみることもおすすめです。
■通信の場合
予備校の公式サイトで、カリキュラムや講義の内容を確認します。信頼できるサイトであれば、口コミ評価を参考にするのも良いでしょう。ネット上で模擬授業などがあれば、受けてみると講義の雰囲気もつかめます。
必ずしも、大手予備校の通信講座の質が高いというわけではありません。通信講座に特化している予備校の方が聞きやすい講義のスタイルになっている場合も多いです。大手かそうでないかに惑わされることなくリサーチを行うことが必要です。
司法書士試験に合格するためには、予備校を利用するのが一番の近道といえます。試験合格のための情報をたくさん持っており、効率的に学習をすすめられるからです。通学か通信か生活に合った方法を選んで、学習を継続できる環境を整えることが重要です。気になる予備校があれば、雰囲気やカリキュラム、費用面についてしっかりと調べましょう。